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サウンドその24:「日々変わるギターの音色…」



ギターのある生活 自分は音痴であるとは思ってはいませんが、では、無茶苦茶「音感」が良いかと言えばちょっと自信がありません。よく「絶対音感」という言葉を聞きますが、もし「音の高い・低い」とか、メロディーを再現できる(カラオケが歌える)というレベルでいけば、殆どの人がそれを持ってはいると思います。ただ、何事にも「超」の付くものはあって、音を「十二平均律」で区別できるという能力や、聞いた音を即座に楽器で再現できるという能力ということになれば、胸を張って「私には無い!」と言えます。

余談ですが「十二平均律」とは1オクターブを12等分した音階で、いわゆる西洋音階と言ってもよいかと思うのですが、その中でドレミファソラシドが構成されます。しかし、日本の音階は所謂「ヨナ抜き」で四度と七度の音が抜かれた「ドレミソラ」で、これは世界各地の様々な文化の中で固有な音階(五音)が存在します。で、1オクターブを正確に12等分したら微妙に音がズレていくので、それぞれに調整した音、例えば「完全1度(ユニゾン)」「短2度」「短3度」「完全8度(オクターブ)」などで「音階」が整えられます。この辺りは本気でやるなら、音楽大学へ。要は、空気の振動である音(ヘルツ:Hz)をその「音階」として正確にとらえられる能力が一般的には「絶対音階」というものでしょう。

そうした能力を持った人が見せてくれる「技」に「耳コピ」があります。実際、耳にした音楽をギターであれ、ピアノであれ、即座にコピーできる人がいます。私は、できません! まあ、「絶対音感」というものは「先天的(生まれつき)」である要素は強いでしょうが、「後天的(頑張る)」な訓練という要素もあるでしょう。「先天的」は置いといて、「後天的」なものは、必要が無ければなかなか身につくという機会はないのでは。多くの人は、ギターで曲を弾くのに、「タブ譜」と格闘しているでしょう。「オタマジャクシ♪」だけでOKな人は、教育もありますけど、やはり「絶対音階」が必要になるのではないでしょうか。

あと「リズム感」というのも音楽の大きな要素ですが、これも「音感」と同じく、人それぞれの「能力」というか「才能」でしょうね。一般に日本人はこの「リズム感」が無いと外国からは見られているようで、その昔、「ドラムの叩ける日本人、募集」という求人広告のギャグがありました。これは非常にムカつきます。外国人と日本人の持っている「リズム感」が違うだけです。モダンミュージックだけでリズム感を云々するのは阿保らしい。外国人に雅楽とか、「陸王(蘭陵王:らんりょうおう)の舞」をやらせたらどうなるでしょうね。身悶えするような音とタコ踊りになるのは必至でしょう。

いつも通り、話が本題からどんどん離れていくような気がしますので、軌道修正。「音感」も「リズム感」もギターに限らず、楽器を演奏しようとする者にとっては必要条件でしょうね。これは物理的なくらいに致し方なし。しかし、十分条件ではないでしょう。やはり、音楽が「好き」、楽器が「好き」、ギターの場合ならそのギターの音、演奏が好き、といったものが無ければ、楽しめないから。まあ、趣味ですから、下手だろうが何だろうが自分が楽しめればいいわけで。で、私も下手なりに楽しんでいます。「音感」と「リズム感」は練習で養っていくしかないのですが、ひとつ「不思議…」と思うことがあるのです。あくまでもギターの話(ほかの楽器のことは分からない)なのですけど、この楽器の「音色」というものがあります。それは大きな要素としてギターの「材」、つまり「木」で決まるのでしょう。スプルース、マホガニー、ローズウッド…。それらが「人の技」で組み合わされ、「木の音」が曲を奏でてくれます。良く作られたギターからは美しい「音色」が…。と、シンプルに考えたいのですが…。

この「音色」なのですが、最高級のギター(Lowdenなんかは車が買えるお値段…)は最高級の音色を奏でてくれると思うのですが、これがそうでもないのです(ちなみにLowdenは、実音を聞いたことも弾いたこともありません)。あくまでも自分のギターで言えば、希少材のハカランダやココロボ、ホンジュラスマホガニーなどを材にしたギターも持っていますし、合板のギターもあります。で、一般的に考えれば、「材」の良いギター(合板か単板かは問題ではありません)が良い「音色」を奏でてくれるのだと思います。しかし、それがどうも、変わるのです。もちろん、ハカランダをサイド&バックに持っているニューヨーカーは昇天ものの「音色」を聞かせてくれますが、時として何か「こもった」ような音になったり、かと思うとサイド&バックが平均的なマホガニーのギターがかなり渋い音を聞かせてくれたり…。

つまり、どのギターも毎日同じような音で鳴ってくれないのです。まあ、弦を変えた時とか、弦高を調整した時とかに「音色」が変わるのは分かりますが、そうじゃなくて、「アレ…?」ってな感じで、同じ曲を弾いていても違う時があるのです。そんなことありませんか? 少し違うって場合もあれば、違うギター弾いているように感じる時もあります。音が前に出てこないような…。何ででしょう。私の耳…? それを言ってはお終いです。多分、色々な要素が絡み合っているのだろうと考えます。例えば、手(指)が乾いているかどうかで弦の弾きが違うとか、湿度が高い日だとか、温度の差もあるのかな…? 釣りをやっていて船上で海霧に会うと、音がやけにはっきりと聞こえたり、匂いを強く感じたりってことがあります。そうした自然のことも関係するのでしょうか。極論で言えば、疲れていて弦が強く弾けていないなんてこともあるかも。爪の状態もあるでしょうね。

とにかく、下手か上手かは別にして、ギターに限らず、楽器というものは演奏する者の状態でその「音色」がけっこう変わるものであると思います。特に「アンプラグド(Unplugged):電気を通していない」なものは。下手なりに「今の、俺が弾いてるの…」と思うほどに良い音色が響く時もあれば、「あれ…、ブレーシング(Bracing:力木:ちからぎ、ギターの骨組み)剥がれか…?」ってくらい抜けた音になる時もあります。「木は生きている」なんて予定調和的な事は言いません。プロでも「名演奏」となる時とそうでない時はあります。それと比べるには次元があまりにも違いますが、ギターにも「ご機嫌」があり、適当に弾けば適当に鳴り、楽しんで弾けば、それなりの「音色」を聞かせてくれるものなのでしょう。とにかく、本編で以前に「サウンドその9」に「考えてみたら ギターって不思議な楽器…」という記事を書きましたが、つくづく、ギターってのは不思議であり、かつ「面白い楽器」だと思います。

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