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サウンドその26:「鳴るギターって… 弾いていて気持ちの良い音なら分かりますけど」



ギターのある生活 ギターの音を表現するのに「鳴る・鳴らない」という表現を目にすることがありますけど、私、正直言ってこの「鳴る・鳴らない」ってニュアンスがよく分からないのです。「箱鳴り」なんて言葉もありますけど、これも同様にちょっと…。ギターの胴の部分が弦の残響で振動して「鳴り続ける」ってことなら分かりますけど、それはギターという楽器の特性として殊更の事でもないし、それが無かったらギターという楽器は成立しません。で、この「鳴る」ってのいうのが「大きな音が出る」というのであれば、それはギターの個体差としてあるでしょうね。同じ強さで弾いても大きな音が出るものとそうでないものはあるでしょう。しかし、それがそのギターのサウンドの評価になると言われれば「…?」なのです。別に人の表現の揚げ足を取ろうとしているのではなく、本当に良く分からないのです。

もし、大きな音が出ることでギターのサウンドの優劣が決まる、ということであれば、エレアコという手があります。エレアコは電気を通しての音を考えて設計されているので、生音はいまいちですけど、性能の良いアンプを通せば、そこそこのステージでもソロ演奏ができますよね。それが、アンプラグド(電気なし。エリック・クラプトンの例のやつ。あれって完全にアンプラグドではないですよ)で大きな音が出るということには特段のものを感じません。私が唯一分かる、というか、私自身のギターに対する評価の基準は「音質」というか、その奏でられる音の「艶」「響き(音量ではなく辺りに広がる音=音のレンジかな)」です。まあ、音を言葉で表現・評価するのは毎度のことですけど、難しいですね。

例えば、ギブソンのギターでJ-45や50はまさに「音の砲弾」が打ち出されるようなエキサイティングなストロークプレイを堪能させてくれますが、あれはそういうプレイに適したギターということで、確かに音量は豊かですが、それゆえに「絶対的に」素晴らしいとは思えません。ピックでガンガン弾けばそりゃ、あの音が出てくるのがギブソンではないでしょうか。余談ですが、私もギブソンは持っていますがフルコアのカスタムモデルでスタイルはJ-45ですが、あんなド迫力の音は出ません。けっこう明るい音が出ます。まあ、ストロークプレイより、フィンガーピッキングで楽しむギター(コアという素材故)ですから。リビングで弾いていると、部屋全体に艶っぽい音が広がります(下手ですけど)。しかし、決してそれが「鳴る」って感じじゃないです…。

もしかしたら私、「鳴る」って表現をちゃんと理解していないのかな、なんて殊勝な気持ちで色々と他の方の書かれているサイトやブログを読み直してみましたけど、やはり、「鳴る=大きな音が出る」ということであるように思えます。この辺りはかなり主観的なものなのでしょう。オチャラけて言うわけではありませんが、指先に力を入れて弾けば大きな音はしますし、あまり好みではないのですがピックを使ってストロークをすればそれなりにご近所迷惑な音はします。しかし、そこにギターの「音」の本価値は感じません。まあ、弾けども弾けども音が出てこない「鳴らない」ギターがあれば、それは「ダメ」というのは分かります。ありがたいことにそんなギターは持っていません。

ただ、この編の「サウンドその24」に「日々変わるギターの音色…」というタイトルで、ギターの音がその日の湿度や温度や、自分の体調などで色々と変わって聞こえるというようなことを書きましたが、確かに「音が前に出てこない」ような時はあります。しかし、それがズッと続くことはありません。なんか、ダラダラと独りよがりな「ギター論」の様な事を書いているような気がし始めましたが、もし「鳴る」というのを自分流に解釈するとすれば、それは「弾いている音の一つ一つが”粒”のように飛び通い、それらが6本の弦を数倍もの音に響かせて辺りを満たしてくれる」ってな感じですかね。よく単板と合板のギターの違いが話題になりますが、個人的には、合板の方がシットリとした音を響かせ、単板の方が「音が暴れる」というか、良い意味で跳ね回ってくれるように感じます。その辺りに「鳴る、鳴らない」ってニュアンスがあるのでしょうか。違うか…。

まあ、私もギターの音に関して「鳴る」っていう表現を絶対に取らないか、と言うと、それは使っているかと思います。しかし、そこに明確な意味など持たせて言ってはいません。言葉の勢いで口から出るだけで、「キレがある」とか「走っている」なんて気分的な感じの表現だと思っています。別に「鳴る」という表現にインネンを付けているわけではありません。これを読んで気分を害した方がいるとしたら、お詫びします。ですが、「鳴る」って表現の意味が分からないのは事実なのです。

やはり、音は前言語的なもので、言葉などで捉えきれるものではないのでしょうね。ギターをいつまでも弾いていたい時はあります(下手ですけど)。それは「鳴っている音」を楽しめている時間です。ということは分かります、というより、それが、私がギターを弾く理由です。

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