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サウンドその33:「腱鞘炎のその後 また、出直しの様なものですが…」



ギターのある生活 腱鞘炎というのはなかなかすぐに治るものではありません。よほど酷くなってバネ指にでもなれば医者に行くことも考えますが、ただ痛いだけの場合は行ったところで湿布薬か塗り薬をいただく程度です。多少痛みが治まって、治るのも早まるのかもしれませんが(人から聞いた話)、要は「腱鞘」の炎症が治まらなければ状況は変わらないのです。結構時間がかかります。ジッとしていても痛いというほどの痛みではないのですが、ギターを弾くにはちょっと…。で、数日休んでは試しに弾いてみて痛くないかどうかを確認していたのですが、どうにもそんなに早く痛みが消えるものではありません。で、結局思い切って、日常の中で痛みが消えるまでギターをお休みにしました。痛みが消えるとは、例えばペットボトルの飲み物を持っても支える親指にあまり痛みを感じなくなるまで、という基準です。

■薬は市販の消炎剤を塗り込んでいますが、何種類かある中でどれがいいのやら分かりません。まあ、今までで一番「効いた」ような気がするものを使っていますが、一週間程度では親指の痛みが取れません。小指もまだ痛い…。そのうちに、せっかく固くなった左手の指先が少し柔らかくなってきました。これ、ギターを弾く皆さんはご経験でしょうが、指先がある程度マメで固くなるまではギターの弦を抑えるのがほぼ拷問状態となります。それを我慢して練習していれば指先が固くなって、その押弦の際の痛みから解放されます。それが、柔らかくなり始めているのです。あーあ…、また拷問状態からまたやり直しか…、ってちょっと残念。

で、半月位経ったでしょうか、何とか親指の痛みが完全ではないですけど消えてきました。コンパウンド弦でも張って、指への負担を軽くしようかと思いましたが所詮対処的なことなのでそれは無し。ちなみにコンパウンド弦とは巻き弦の芯線にシルクを使った弦で、張力が柔らかく、要は抑えやすい。その音はクラシックのナイロン弦に近い感じです。やっぱりフォスファーかブロンズでしょ。ギターの弦を張りなおして、いざ。おっ、親指と小指の痛みがそれほどでもない。まあ、無理をしなければこれでイケるか。って、ちょっと安心しました。

が、やっぱり、数分で指先が痛くなり始めてきました。でしょうねえ、もうけっこう柔らかくなっていますから。まあ、まったく初めての頃のようとまでは言いませんが、次第に痛くなってきました。30分も弾いていると「イテテ」です…。まあ、これは仕方がありません。また「出直し」の気分でやっていくしかありません。ある程度弾けるようになっていた曲も、やはりタドタドしくなっています。ここは基本に返って…。その「基本に返って」なのですけど、要は「ゆっくりと弾く」「あまり指板を移動するようなフレーズは控える」「左手指先のマメ作りのためにコードフォームをしっかりと固める」といった、まさに基本中の基本から始めたのですが、すると意外と思わぬことが…。何かと言えば、ギターの音が「良い響き」となるのです。一般に言うと「鳴る」ってことでしょうか。一音一音がギターの胴の中で響き、しっかりと「粒立ち」の良い音となって弾き出されていきます。かなり心地よい音です。

そうなんです(って何が…)。上手いとか下手とかって関係なく、ギターの音とはこうやって出すように作られているのです。プロやトップアマのプレーヤーの弾くギターの音が素晴らしいのは、要はこうして基本に忠実なギターの弾き方をマスターしているからなんです。だから、いかにトリッキーなプレイをしようと、この基本は絶対に外さない。私の様なテキトーにチャカチャカと弾いているナンチャッテプレーヤーはそのギターの音を十分に出していないのです。こうやって、ゆっくりと正確に弦を左手の指で押さえ、一音一音をしっかり、右手の指で弦を弾いていく。そうすれば、複雑なフレーズではなくともギター本来の「響き」を堪能することができるのです。その辺りのことは本サイトの「とりあえず色々」の「3コード 基本にして、ギターの本質」に書きました。ご興味のある方はご覧ください。

腱鞘炎のおかげってわけでもないですけど、そんな一番「当たり前」で「大事」なことに気が付いたような気がします。何故ギターを弾くのか。それは「良い音、響きに浸りたいから」。以前よりも、それがとてもとても楽しくなりました。だいたい、腱鞘炎になるような無理な弾き方をするなよな、ってことでしょうね。ギターの楽しみはそこだけにある訳じゃなし。

ギターのある生活へ




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