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サウンドその38:「おいおい、マーチンさん… マジかよ…」



ギターのある生活 今朝(2018.1.24)の某朝日新聞の朝刊6面に掲載されていたド派手な全段広告を見て、たまげました。「ウヘッ…!」ってな感じです。で、マーチンファンの方はここから読まないでください。どう胡麻化しても、マーチンの悪口を書くことになりますから。私は一人のギター好きとしてマーチンに敬意は持っています。しかし、すでにこの編の「サウンドその14」に、自分はマーチンに興味がない理由を書いています。要するにですね、これなんですよ。不釣り合いな価格で偉そうにしているくせに、もう見世物というか、ただのバラエティー番組のような「目立ってナンボ」的な安っぽいタレントというか、失礼承知で言えば厚化粧のゲテモノ、ボッタクリのように感じてしまうからなのです。ド派手な装飾のその "THE MARTIN GUITAR" の名前は "Limited Editions D-200 Deluxe" とか…。アメリカの時計メーカー、ハミルトン社とのコラボのようですが。

WEBでも見かけましたから、そのグロな姿はググッて見てください。「なんじゃこりゃ…」ってなもんで、シルエットからギターであることは分かりますが、その存在に「何の意味と意図があるのかいな…」って感じです。「積み重ねた時を刻む音」とか「憧れの音」とか、何が言いたいのか分からないコピーが書かれていますが、広告業界にけっこう長くいた身としては、「目を惹きゃ勝ち」って意味では良い広告なのでしょうけど、デザインとしては典型的な「自らのブランドを貶めている」広告です。ギターなんかに興味のない人がこの広告を見たら、「こういうギターを作る変わった楽器メーカーなんだ」ってくらいに思うでしょうね。チンドン屋が持っていそうなギターです。

で、お値段はなんと「¥18,360,000」ですって。全てが悪趣味、下品、品格の欠片もない。正直言って、ギター好きな者がこいつを買うとは考えられない。まあ、宣伝用の代物でしょうから関係ないのでしょうけど、マーチンファンもドン引きするんじゃないでしょうか。まあ、派手に装飾されたマーチンは今までにもありましたが、ここまで悪趣味なものは無いですね。広告を打っているのはクロサワのようですが、マーチンさんのアプルーバル(承認)が無ければこんな広告は打てないでしょう。

こんなギターを見て、ギター好きの誰がマーチンに「敬意」を表するのでしょうか…。笑うか、黙るか、どちらかでしょう。私のように呆れて怒り始める者も少しはいるのかな…。あのですね、これを私は「すべてのギターメーカー、ルシアー(個人製作家)に対する冒涜」とすら感じるが故に、頭にくるのです。このギターのお値段の中に、ギターという楽器の「本価値」である「音」は、おいくら位含まれているのでしょうか。マーチンさんのギター職人たちは、このギターを世に送り出すことに「誇り」を感じられているのでしょうか。であるとすれば、ただの木工職人として家具製作企業にでも転職すればいいのでは。いくらでも悪趣味で派手なものが作れますよ。

とまあ、言えば言うほど(書けば書くほど)だんだんとムカついてきて、収まりがつきそうもないので、とにかく、バブリーでタカビーのマーチンさんには昔から近づいていませんから、どうでもいい事と笑う事にしましょう。ラリビーやローデン、テイラー、コリングスなどのストイックともいえる「音作り」から生まれたギターの姿は美しい。

ちなみに、余談というか、勝手な憶測ですが、私、広告業界にけっこう長くいたと書きましたが、販促プランナーという立場で、広告業務自体にはあまり関わらなかったのですが、今まで多くのクライアント(お得意様)と付き合ってきて、けっこう共通する「広告の出し方」があると思っています。私はそれを「断末魔広告」って勝手に呼んでいますけど。どういう事かといいますと、実は事業が手詰まりになっていて打開策が見つからない企業が、「ええい、ままよ!」とばかりに、ド派手な広告展開に走って、最終的には倒産してしまうというパターンです。広告を大量に打ったからといって、商品がそうそうホイホイと売れるものではありません。特に今の時代はそうです。なんか、このマーチンさんの広告にはそういったものを感じますね。だいたい、新聞にギターの広告が出るなんて、見たことないような…。

どうあれ、取って付けたような言い方ですが、マーチンという「ギター作り」のレガシーが消えてなくなることは無いでしょうけど、とにかく、こんな悪趣味はやめてチョーダイ。

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