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サウンドその39:「音を言葉で表現するのは難しいのですが… あえて…(1)」



ギターのある生活 このような楽器に関するサイトの記事を書いていると、その楽器、本サイトの対象はギターですけど、それがどのような音であるかを表現しなければならなくなります。ただ「良い音」では面白くもなんともないので。とは言え、音を言葉で表現するのは誠に難しいと思います。まあ、それを言えばあらゆるものがそうなんですけど、特に「前言語的(Beyond Words)」の最たるものである「音色」は持ち得る「語彙(ごい:Vocabulary)」を総動員しようとどうしても似通った表現になりますね。一般に、ギターを売る際に使われる(やや煽情的な)表現として、「鈴鳴り」「爆鳴り」「煌びやか」「押し寄せるような倍音」「激鳴り」「爆音」「渋い」などがありますけど、ハッキリといって訳が分かりません。と言った上で、あえてその暴挙に挑戦してみようかと思い立ちました。ハイ、自分が持っているギターに関してです。異論・反論・無視、覚悟。

<トップ:シトカスプルース単板 サイド&バック:メイプル、ハカランダ合板スリーピース>
では最初に、おそらく「モーリスW100」と思われるはみ出し品の音です。これは一般の市場に出てきた経緯は不明なのですが、ほぼ間違いなく「W100」です。最初はまだギターの音なんて分からない(上手く弾けないから)中でヒーコラ練習しましたが、サイモンとガーファンクルをコピーしていたある時、たまたま上手く弾けたフレーズにビックリ! 「これ、俺が弾いたの…」。その時の音の印象は、まず「透明感」の一言。「じゃ、聞こえねえじゃねえかよ」の突っ込みに備えて「要は雑味が全くない、磨き上げたような音」です。で、ただ大きく響くだけではなく、今となれば感じるのですが、単板のギター(ハカランダ)に比べてシットリと控えめな感じです。ストロークをすると「ジャン!」ではなく、「ボン!」てな感じで音がサウンドホールから飛び出していきます。では、次に参ります。

<トップ:コア単板 サイド&バック:コア単板(フルコア)>
とにかく「明るい」。「若い音」とも表現されますが、ナイロン弦でも張ったらウクレレのあのポロンポロンとした音が出てきたりして。その意味では、一音一音の輪郭がハッキリとして、アタックの効いた音が飛び出してきます。サスティンは適度。それほど伸びては来ませんが、十分な響きとして広がってくれます。一言でいえば、ポンポンと弾むような感覚を持った、音楽のジャンルからいったら、ラグタイムなんてやるとピッタリくるのではと思える小気味の良い音です。このフルコアのギターにはプリアンプの付いたピックアップが取り付けられていて、これはカスタムですから、オーダーで取り付けるようですが、前のオーナーが取り付けていまして、アンプを通しても生音とそれほど変わらずに、いわゆる「粒立ち」の良い音を響かせてくれますので、フラットピックでの演奏に向いていると思います。ストロークではまとまりのある、いわゆるギブソン的な「音の弾丸」が飛び出してきます。フィンガーピッキング中心の私は、もっぱら生音で(ナンチャッテ)ラグタイムを楽しんでいます。

<トップ:シトカスプルース単板 サイド&バック:インディアンローズウッド単板>
長く私が「ギター材の黄金律」であると思っていた、スプルースとローズウッドとの組み合わせでの単板です。合板のサイド&バック(ドレッドノート)のシットリ感のある音に比べ、モデルが000であることが影響しているのか、少々「暴れる」ような音が飛び出してきます。「暴れる」といっても、音が出たり出なかったりとかっていう意味ではなく、腹にズンズンと来るような音が響き渡るってイメージです。コードチェンジが忙しいフレーズなどを弾くと面白いノリを感じさせてくれます。ユッタリとアルペジオなどを爪弾けばそれなりに大人しい響きをしてくれますが、それよりもストリングをビシバシ弾いて楽しむ方が「グルーヴ(Groove)」感のあるノリノリなサウンドを楽しませてくれます。誤解を恐れずに言うなら、多少音を外したり空振ったりしても、そのまま行ってしまえるくらいに音の塊となってくれます。

<トップ:イタリアンアルパインスプルース単板 サイド&バック:マホガニー単板>
これは00モデルのスペックなのですが「多分…」という注釈が入ります(ダメ…?)。トップは色々なスプルース素材の画像を見て、その杢のウネリから見てどうもイタリアンアルパインスプルースのように見えるのです。これはマーチンのカスタムモデルなんかにも使われる「高級」素材らしいのですけど…。まあ、身元不明のギターですから、あくまでも「多分…」という事で。で、サイド&バックもマホガニー単板は「多分…」という事で。根拠は「あまりに軽い」という事です。合板だともう少し重くなる筈で…。という事でこの音についてですが、これは本サイトの「とりあえず色々」の「ギターの音の良さって何…?」の中で少し触れていますが、渋く枯れた音が、「どこから出ているのか?」と思わせるほど、気持ちよく響いてきます。「枯れる」という表現はよく古いギターで使われますけど、私的には「カラカラに乾いた木の音」であり、「枯れて」はいませんが、木質の音がそのままにサスティンなどあまり伴わずに聞こえてくるという感じです。タコマのパプーズのようなアタッキーな音の感じではなくもう少し大人しい音です。まあ、デルタブルースなど、少々泥臭い感じのするブルースをやると自己満の世界に浸れます。

以上、4種のスペックを持つギターの音について「言葉」で表現してみましたが、とりあえず記事が長くなり過ぎないように(1)としてここまでにします。次は(2)でハカランダやココボロなどの、いわゆる「高級素材」について書いてみます。

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