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サウンドその42:「やっぱり気になって、ブリッジ補修… そしたら今度は…」



ギターのある生活 本サイトの「とりあえず色々」、「ブリッジの浮きと剥がれについて」で取り上げた対象ギターの「S.ヤイリ SYD-120」と「(謎の)00モデル」ですが、「SYD-120」の方はブリッジの後方側が5mmちょいの浮きで「00モデル」の方はブリッジのサイド側に捻じれた浮き。どちらも特に音には影響なく弾けていましたので、まあ、ブリッジに紙が入った(隙間ができた)からといって、製造工程で必然的に浮きが入るものもあり、全てが問題である訳でもないので、そのまま弾いていたのですが、寒くなると、トップが多少は硬くなる(?)のか、何となくブリッジ後方の膨らみに対するブリッジ自体の追従性が悪くなって「浮いているとこらから剥がれが進む」ような気がして、少々気になり始めました。

「5mm程度の浮きなら大丈夫」と思ってはいるのですが、気になり始めると次第に落ち着かなくなり、ギターをソロリと弾き始めて、精神衛生上も良くないのでここは思い切って修理(浮き部分の圧着)に出すことにしました。剥がれてしまえば福沢諭吉さんがスクラム組んで出ていきますので、ここは一人かそこらでサイドから走り込んでもらおうと(ラグビーの例えです…)。症状によっては安く済みますから。で、例によっていつものリペアショップへ。入院期間は2~3週間程度。圧着ですから放置期間が必要になります。まあ、3週間程度で返ってくるでしょう。お値段は、諭吉さんが一人と半身…。まあ、相場です。

で、それが予定通り3週間で退院との連絡。まあ、壊れていた訳ではありませんので、特に「直って嬉しい」とかって気分ではありませんが、これで憂いが無くなると思えば、一安心ってところです。そう思いながら、長期入院から帰ってきて半年チョットの「南米産Z」を爪弾いて遊んでいると、このギターの癖(?)なのか、音が時々「引っ込んだ」ようになることがあり、つまりは、トップのホンジュラスマホガニー(良材)が少しブ厚過ぎて、若干気温の変化を受けやすいのかと思っていましたが、どうも今回のはなんか「ヘタッ」とした感じで、ボディに感じるバイブレーションが少々弱く、気のせい程度のビビリが感じられます。さあ、嫌な予感が頭の中を…。で、ギターのバックをあちこち、軽く手でノックすると…。ハイ、左サイドの奥辺りでパンパンという、ブレーシング剥がれ時の音が…。

奥の方なので目視ではハッキリとしませんが、バックを叩くともうこれはブレーシング剥がれはほぼ間違いなし。「ああ…、やっとブリッジ浮きの憂いから明日解放されると思っていたのに、なんで今日、こいつにブレイシング剥がれが…」。気分がいきなり、ドヨ~ン、です…。まあ、お値段的にはブレイシング剥がれはそれほどの事でもないのですけど、タイミングが悪すぎる。私、何か悪いことをしたのでしょうか。猫の足を踏んだくらいしか…。

ブリッジ剥がれが直ったギターと入れ替わりにブレイシング剥がれを起こしたギターが入院です。他のブレイシングもチェックしてもらうと、バックのセンター(接ぎ合わせ部分)に若干の剥がれが…。チェックの方法は白ガソリンを疑わしいところに差すと、裏側に染みてきて、ハイ、隙間が空いています、ってな事が分かります。白ガソリンってのはギターのラッカーや塗料に影響を与えないようです。これは便利です。が、剥がれをアチコチに見つけてどうする…。

この「南米産Z」はもともと作りが雑で、それに加えて「転売屋」の間を劣悪な環境で転がされていたようで、バックの良材ココボロ単板はジャガイモのように変形して、数か所剥がれを起こしていました。それと壊れたネック(ナット割れ、超逆反り、指板変形、フレット浮き、ペグの固着等)と合わせてかなりの修理を半年前に行ったのですが、その結果、バックが少し平らに戻っていましたけど、結局それがブレイシングや接ぎ合わせ部分に張力をかけてしまい、剥がれたのでしょうか。だとすれば「皿回し状態」。しかし、作りが雑なギターが「音が良くない」ということは無くて、良材で基本構造がシッカリしていれば、ギターは良い音を奏でてくれます。ちょっと、リハビリ期間が必要なのでしょう。

退院祝いと入院見舞いを同時に行うような気分です。戻ってきたギターのブリッジはしっかりと圧着されていて、弾いてみると音が良くなっているような…。まあ、弦はブリッジを経てその振動をボディに伝えますから、やはりここはシッカリとくっ付いている方が良いのでしょう。念のために他のギターのブリッジとブレイシングをチェックしましたが、特に問題は無し。で、しばらく弾いていなかった「YAMAHAのプロト(多分)」のブリッジに紙を当ててみると…。ハイ、数mm、入ってしまいました。微妙…。悩ましいですね。対処としては「見なかったことにする」…。

暖かくなったら、これも直しますか。木でできた楽器ですから、自然の変化には敏感なのでしょう。ギターを趣味にしている以上、四季の変化が豊かな国ですから、寒い時、暑い時、気にかけてやるのは必要です。とはいえ、古いギターばかりなので、アラカンオヤジと一緒で、あちこちに不具合が出てくるのでしょうね。なんて、言ってられません。リペアショップに通うのも、楽しみの一つ。修理の時は胸を張って堂々と言いましょう。「まけて…」。

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