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サウンドその45:「へー、そうなんだ… シャッフルのリズムの問題か…」



ギターのある生活 今まで長く「何とも思わなかった」「特に意識しなかった」「気にしたこともない」ってことを、「え…」てな感じで、「そうなんだ」って改めて気付かされる事ってありませんか。まあ、よくある事とは思うのですけど、けっこう意外な感を持って知らされたことがあります。

アラカンになって、再びギターを始めようと思い立ち、ある程度(あくまでもある程度ですけど…)、昔弾いていた曲をまた弾けるまでには指が動いてくれるようにはなりました。家の中には私の他に家人と猫が一匹という環境で、考えてみれば自然な流れで家人もギターを弾く真似を始めましたが、学生時代にマンドリンをやっていたとはいえ、ギターに関してはド素人です。以前に私がたまに弾いていた下手くそギターを耳にして、その時分はギターに興味など無かったのでしょうが、ここにきてアラカン夫婦がギターを楽しんでいます。アラカンにノロケなどはありません。さすがに猫はギターなど弾きませんけど、面白いことに興味は持つようです。私がギターを弾いていると、耳をパタパタとして、その音を聞いているような仕草をします。猫は耳がいい動物なので、うるさいだけなのかも…。まさか、「下手くそなんて思っているんじゃ…」と、猫相手に被害妄想…。

で、こちらもとっくに腕が錆びついている(元が大したことない、って、ほっといて…)状態なのですが、まあ、ギターの弾き方、音の理屈位は教えてやれますので、私がかつて使っていた教則本を使って、曲の弾き方を教えたりしていました。が、アラカンの手習いなのか、上達があまり早くないですね。教え方が悪いとかは、手段を選ばず絶対に言わせません。口は私の方が立つので。とは言え、やはり、アラカンで初めての事を始めるのですから仕方がないのでしょう。思わず、「ちゃんと弾けるようになったらこれをあげるから」と、大事なSヤイリの000-45をインセンティブ(人参)にしたら、その目がちょっと本気に。まさか本当に狙っているのではとたじろぎました…。

シャッフル マークで、けっこうやる気になったみたいなのですけど、どうにもリズム感が悪いのか、曲のテンポに乗れないようです。と、思っていたのですが、あることに気が付きました。ギターを長くやっている人は特にブルース専門でなくとも、シャッフルというリズムには慣れていると思いますし、タブ譜(ギター用に書かれた演奏用の楽譜)の上に書かれている右の画像のマークはお馴染みであると思います。ハイ、この楽譜では八分音符が二つくっ付いて並んでいたらそれは「3連符の中抜き=シャッフル」ですよ、ってマークです。

そうなんです(何が?)。私はブルースオンリーですから、私の持っている教則本は全てこのリズムなのです。どうにも「タタタ」とか「タッタ」という弾むようなノリにモタつくと思っていたら、そこを全く分かっていなかったのです。というか、私が当たり前と思っていたシャッフルのリズムというのを家人は経験していなかったのです。ちょっと、意外でした。家人がなかなか上達しないのはこのリズムに違和感があったからのようです。試しに、私は殆ど興味がありませんけど、4拍子のスタンダードナンバーの教則本を買ってきて、それを弾き始めると、ありゃま何と、みるみる上達していくじゃないですか。ビックリ。

そうだったんですね。自分は当たり前だと思っていたシャッフルのリズムをそのまま二つの八分音符のリズムでやっていたから、どうにも突っかかるような感じで上手くいかなかったようです。それで、自分の弾いているフレーズがおかしいような感じがする。で、分からなくなるという悪循環…。これは全く気付きませんでした。改めて「へー、そうなんだ…」、です。バッハを楽聖とする学校教科書的西洋音楽しか知らなかったという事です。

まあ考えてみたら、ブルースをブルース足らしめているのは、まさに「ブギ(boogie)」のリズム、ノリであり、スウィング・ジャズ、ロックンロールも然り。で、それは、唱歌や昔の歌謡曲などのリズムの中には殆ど(全く?)ありません。で、このシャッフル、分かっている人でもけっこうちゃんとそのリズムというかノリを刻めない人もいます(と、下手くそアラカンが申しております)。上の「中抜き3連符」の右の音符に尻尾が生えていますよね。これだけを見れば八分音符です。しかし、その最初の音符には尻尾が生えていません。だとするとこれは四分音符? 四分音符と八分音符の組み合わせって…。ハイ、ここに表現されているのはそういった古典的な西洋音楽的な感覚のものではなく、例えばクォーターチョークのような「四分の一音」的な感覚です。一拍を均等に3つに分けるのではなく、シンコペーションでつないでいくのです。シンコぺに関してはお調べください。要は「リズムの強弱に変化を付ける」ことですけど、まともに解説すると、とんでもなく長くなるので。

文字で表すのは難しいのですけど、「ガッガ、ガッガ、ガッガ~」では、ノッペリとしたグルーブ感(ノリ)のないものになりますけど、これを「ッガガッガッガ(太字は強拍)~」てな感じで一拍の表と二拍目の裏に強拍を持ってくると、ノリの良いリズムになります(やり方は自由ですけど、腕が要ります…)。要はカッティングの技術です。これはけっこう難しいのですけど。ラグタイムブルースなどもここがノリの生命線。

と、能書きは置いといて、正当四拍子のスタンダードナンバーを弾き始めた家人の腕には今や000-45が…。おそらく、もう離すことはないでしょう。弾き終わると大切そうにレモンオイルで拭いて、ハードケースにしまっています。まあ、いいですけど…。

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