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サウンドその46:「ローテーションで楽しむ月替わりメニュー ギターの響き色々」



ギターのある生活 趣味とはいえギターを何本も持っていると、よく言われます。「どれがメインのギターだよ。一度に何本も弾けるのか?」なんて、ちょっと皮肉っぽさが混ざったような言い方で。まあ、そう言われるのももっともなのでしょうけど。しかし、大きなお世話なのです。別にギターを眺めて、オブジェとして楽しんでいる訳ではありません。まあ、ギターという楽器は工芸品としても美しいから、そんな楽しみ方もあるにはあるのですけど、やはり「弾いてナンボ」、です。眺めているだけではもったいない。その音にこそ本価値はあるのです。

ですから、このようにして楽しんでいます。別に、仕方なくではなく、これがまた楽しいのです。名付けて「月替わりギターメニュー」。って、呼び方はどうでもいいのですが、要はローテーションを組むのです。まあ、ローテーションといっても野球のピッチャーのような厳密なものではなくテキトーですけど、一応の形はこんな感じです。まず、持っているギターすべてに弦を張ると非常に無駄が出てくるので、今弾きたいギターを2・3本に絞ってそれぞれに弦を張り、他のギターは弦を外して「養生(木を休ませる)」させます。余談ですけど、ギターを休ませている間、保管している部屋の湿度や温度には一応気を使って、エアコンや加湿器(乾燥対策としては、濡れタオルを部屋のどこかに掛けておく方が自然でいいと思います)で調整していますが、定期的にハードケースから出して外気に触れさせてやります。何故かと言えば、できるだけギターの状態を自然に近くするためです(オープンエアーの状態。多少は季節の変化に慣れさせる)。

で、選んだ2・3本のギターにあった弦(フォスファーとか、ブロンズとか、ゲージとか)を張ります。ギターによって弾く曲が変わるということはありませんけど、同じ曲でもそのテイストが変わって、ギターそれぞれの響きの個性を楽しめます(んー、何という贅沢)。同じようなテイストのギターを組み合わせることはありません、っていっても持っているギターはそれぞれが違う響きを持っているので、似たようなものが被ることはありません。強いて言えば「モーリス W100(?)」と「S.ヤイリ YO-45」が音的に少々被りますが、これは今や家人の手に落ちています…。

ローテーションの間隔ですが、それほどキッチリとはしていませんけど、大体、弦の交換目安を一カ月くらいにしていますので「月替わり」になりますけど、あまり弾く時間が取れないときには二か月くらいになります(テキトー)。それで、今の今楽しんでいるギターは、「USAルシアー作 0タイプ(?)」をメインに、「ギブソン フルコアカスタム」と「S.ヤイリ SYD-120」です。「0タイプ」には試しでマーチンのカスタムライト、フォスファー弦、「ギブソン」と「S.ヤイリ 」にはダダリオのカスタムライト、アメリカンブロンズ弦を張っています。ちなみに、メインを「0タイプ」と書きましたが、意外と長い時間弾いているのは「S.ヤイリ SYD-120」です。これはバックが合板で、「0タイプ」のハカランダ単板には音量で及びませんけど、本サイトの「ギターのある生活」で、音を言葉で表現するのは難しいのですが、「サウンドその39」「サウンドその40」に書いた通り、合板バックであっても良材で(多分、ハカランダといっても代替ハカランダでしょう)、なんともシットリとした音を醸してくれるのです。マホガニーのような歯切れの良さはありませんけど、アタックの効いた音で、スローな曲でもアップテンポな曲でも好い響きを楽しませてくれます。

私自身には「単板信仰」のようなものはありません。合板は、もちろんコスト的な問題もあるでしょうが、一定以上の価格(定価で10万以上位かな…)のギターであればむしろ「設計された強度と響き」をもつギターであると考えています。それは、それを作った職人や工房の「設計思想」に適った音でしょう。その辺りの事は本サイトの「とりあえず色々」の、「アコギのこれからの主流素材は合板」に書きましたので、興味のある方にはお読みいただけると嬉しく思います。「S.ヤイリ SYD-120」から聞こえてくる音は寺田楽器(記録的にほぼ間違いなし)の創った響きです。これが、ダダリオのカスタムライト、アメリカンブロンズとマッチしてかなりグッドです。そろそろ弦の芯が弱って腰のない音になってはいますが、それでも「木の音」を心地よく漂わせてくれます。

とまあ、ギター自慢のようになってしまいましたが、このローテーションでの楽しみ方、なかなか面白いのです。しかしながら、一つ欠点という訳でもありませんけど、慣れが必要なことがあります。それはネックの幅やグリップの形状がそれぞれに変わりますので、替えてしばらくは戸惑います。まあ、それはトレーニング的なものに通じるのだとも思いますけど。ネック幅は42~48mmとけっこう差があります。ネックの形状は古い「オニギリ」型のものもあれば、エレキのように平たいものもあります。どれが好みかってことはありませんけど、一番広い「0タイプ」は、右手の弦を弾く方はやりやすくなりますけど、左手の方がちょっとコードを抑えるのにしばらくアジャストの時間が必要です。

このような楽しみ方をしている私にとって、メインとなるギターはありません。みな、とにかく弾いているのが楽しい。もちろん、腕が上がっていけばもっと楽しくなるのでしょうけど、これがなかなか…。

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