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サウンドその8:「ギターを始めて音楽の好みが変わった… Yeahhh!」



ギターのある生活 私が若いころ、大学に入ってすぐ位までの音楽の好みはこの編の「サウンドその4」に少し書きました。同じドメインの兄弟サイト「テキトー雑学堂」でブルースについて書いた「その他その11」でも書きました。興味がおありの方(無いか…)はどうぞ。要はロックなどはあまり好まず、旋律の美しさ、ボーカリストの美しい声の曲を好んで聴いていました。サイモン&ガーファンクル、アン・マレー、カーペンターズ等です。クラシックも好きで、「やっぱりモーツアルトでしょう!」てな感じでした。その歳まで、ローリングストーンズやビートルズ、当時流行っていた、いわゆるT-Rexなどのグラムロックなどには全く興味なし。音楽に関してはかなり保守的でした。

で、ギターもサイモン&ガーファンクルの「スカボローフェア(Scarborough Fair)」「四月になれば彼女は(April Come She Will)」「Feelin' Groovy」と「 Fakin' It」などをコピーしては一人悦に入っていました。とにかく美しい旋律に、(ギターが)下手は下手なりに酔っていました。日本のフォークソングでも美しいイントロがあるとそれをコピーして楽しんでいました。まさに充実したギターライフを送っていたわけです。ただ、ギターの教則本の中にブルースに関する説明があったりして、「シャッフル」や「ウォーキング・ベース」「チョーキング」など、初めて耳にする言葉が説明されていて、試しにちょっとやってみるとこれが意外と面白い。スリーコードが、ブルース進行のコードであるということも知りました。ちょっと、ギターを弾き始めて、自分が「聞くだけ(リスナー)」ではなく「音を出す側(プレーヤー)」になって、そんなことにほんの少しだけ興味が湧き始めました。しかし、その時点で、それはそれだけの話。音楽の嗜好は相変わらずです。

そんなある日、新聞配達をしていた先の同僚に、「レッド・ツェッペリン」のライブ演奏を映画にしたものが公開されていて、そのタダ券が入ったから「行こう」と誘われました。そいつは、ギンギンのロックファンでしかもエレキファン。部屋からはジミヘンやジミー・ペイジの曲が聞こえてきます。別に特に仲が良かった訳ではないのですが、その時、私しか誘う者がいなかったのでしょう、多分。興味がないと一応断りましたが、私も多分暇だったんでしょうね、結局付き合うことになりました。レッド・ツェッペリンは知っていましたが、その音楽に興味はありませんでした。映画館の中はロック好きの熱気でムンムン。そんな中で一人醒めている私…。映画が始まりました。すると、オープニングがいきなりあのジョン・ボーナムのいかにも手首が固そうな「コンチクショーッ!」てなドラムで、そこにジミー・ペイジの強引に人を連れ去るようなドライブ感グリグリのギターと、ジョン・ポール・ジョーンズの、定かに聞こえはしないですけどそのベースに支えられた重厚なサウンドが頭に一発ガツンと来ました。そして、あのロバート・プラントの、頭を串刺しにされて平伏したくなるような、抵抗を許さない火を噴くようなボーカル…!

その曲名が「(レッド・ツェッペリンの)ロックン・ロール」であることは後で知りました。彼らの曲はいくつか知ってはいましたが、その曲は知らなかった…。それがいきなり、です。ハイ、魂消たなんてものではありません。そのまま持っていかれました。ロックの世界に…。正確に言えば、自分がこれまでに好んできた世界の殻が、バリンと割れた感じです。映像的な迫力も音量的な迫力も確かにズドンときましたが、自分の殻を割ってくれたのは、あのジミー・ペイジのギターの音です。単純なリフの繰り返しが、人を逃さないグルーブ感(ノリ)で私の脳みそを捉えます。そのギターから弾き出される音…。もし、自分でギターを触っていなかったらそこに目が行ったかどうか…。気分を一言でいえば「なんじゃ、こりゃ!」、です。

宗旨替え、ということでもないですけど、音楽の好みが変質しました。しかし、あの「ロックン・ロール」には強烈に脳みそを鷲掴みにされましたが、別にレッド・ツェッペリンのファンになったという訳ではありません。あの「ロックン・ロール」のリズム、グルーブ感がなぜ自分のハートにグッサリと来たのかがよく分からないのです。しかし、その答えは意外と早く分かりました。それをきっかけにブリティッシュ・ロックを色々と聞いているうちに、ある曲、というか音に私は惹かれているのだと思いました。そして、あの大御所、エリック・クラプトンに辿りつき、彼の「クロスロード」や「レイラ」などを聞いているうちに、そこに「ブルース」なるものの存在を知り、私の音楽嗜好は、アメリカのミシシッピーへと遡上を始めました。どうも私はその「ブルース」なるものに反応しているらしい…。ブルースと聞けば淡谷のり子くらいの認識しかありませんでしたが、それは違う音楽…。

ギターを始めたことで、音楽の好みが変わってきたようで…。一種の、心の化学反応なのか、人類学でいうところの「文化変容」なのか…。ここから、私のギターは、シャッフルのリズムへと向かって行きます。

ギターのある生活へ




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