木の音 人の技 トップタイトル

アコースティックギターの弦高調整


最初に正直に言っておきます。私はン十年前までギターを楽しんで、今また楽しもうと再開していますが、その「ギター生活(?)」の中で、「弦高」なるものを気にしたことは殆どありません。私と同じアラカン世代で、1970年代のフォークブームを生きてきた方々の多くがそうだと思っているのですけど、あの時代はギターを所有することに憧れつつ、実際にはコードをかき鳴らして「伴奏」に使うのが中心で、今のようにトリッキーなフィンガープレイなんてする人はあまりいなくて、せいぜいがスリーフィンガーで「崇められていた」程度です。ベンチャーズ(古…)のエレキギターのプレイなどは雲の上のまたその上の神業で、あんなのがアコースティックギターで弾けるとは考えていませんでした。ですから、この「弦高の調整」について、偉そうに何かを言うような資格はあまりないと思っています。それがなぜ、こんなタイトルのコンテンツを掲げようとするのか?

アコギ 弦高 その理由は、最近お世話になっているリペアショップの方がこの「弦高」に厳しくて、先日ブリッジ剥がれを修理した際、納品時に「ところで、弦高がちょっと高いので調節しますよ」と言われ、私、「ゲンコウ…?」って感じでした。リペアマンの方曰く、「1弦側が2mmちょっとあって、けっこう高いので下げましょう」とか。私、「え、2mmちょっとなら気にならないけど…」。リペアマン「え、これは高すぎますよ。1.8mmくらいに下げないと」。私、「はあ…」。頭の中で0.数mmの感覚が全く分からない。で、そこは向こうの方がプロですから、「お任せします」と言わざるを得ません。今までも、ギターをリペアしたことはありますが、かつてはエレキ中心で、パーツの交換や回路の修理ですから、あまり弦高のことは意識したことがありません。もともとエレキは弦高が低いし…、弦高を変えるアジャスターがあるから、アコースティックギターほど押弦に苦労はしないので。

アコギ ブリッジまあ、以前にもアコースティックの表板に浅い割れが入って、その修理を相談した時に、リペアマンの方から「弦高」についても言われたことは確かにありましたけど、その時は「今のままで不便はないから」ってなことで、特に問題視はしませんでした。一度だけ、ハイポジションでのセーハがやりにくいと思って、自分でサドルを削ったことはあります。しかし、それで弦高を「2.7mmに…」なんて特に意識したことはなく、今思えば3mm強程度に落としただけです。それで十分でした。ということですので、「弦高に関してはアバウト」な私という事実をお伝えしたうえで、最近お付き合いしているリペアマンの方とのやり取りの中で学んだ「弦高」についての事を、コンテンツ・タイトル通り、「とりあえず」お伝えしようかと思います。

まず、あのマーチンが推奨している「弦高」というのは、12フレットの位置で、フレット上から弦までを測って、「6弦で2.7mm、1弦で1.8mm位」が目安だそうです。もちろん、高めの弦高の方が音がクリアになるという方もいらっしゃいますので、必ずしもこれが鉄板の原則ではないと思います…。で、試しにと、リペアマンの方がいう弦高に調整してもらったら、何というか、正直、確かに弾きやすくなりましたね…。もっとも、それでギターの腕が上がる、という訳ではないでしょうけど、リぺマンの方曰く、「弾きやすいギターの方が、上達するのも早いですよ」とか。この辺は素直になれない私。「じゃあ、弦高なんて高いままでテキトーに弾いていた俺は、未だにヘタクソってか…」って、まあその辺の心が狭いのは私の数ある欠点の一つとして置いといて、確かに0.1mmくらいの高さでも不思議なことに何となく分かるのです。人の手ってのはけっこう敏感で、鍛えた職人の手はミクロの違いまで分かると言いますけど…。

アコギ ナット で、くだらんことばっかり書いていると愛想をつかされそうなので、まず、弦高が高くなってしまう原因を上げてみると、次のようなことです。
   (1)ナット(ヘッド側)やサドル(ブリッジ側)が高い。
   (2)ネックが「順反り」している。
   (3)ネックの付け根が「元起き」している。
   (4)ブリッジの前方が凹んでいたり、後方が膨らんで凸状になっている。

大体がこんな要因であるようで、殆どは(1)の原因を調節して弦高を下げる調整が多いようです。(2)は、ギターを持っている人はやったことがあるかと思いますが、トラスロッドを六角レンチか、ギブソンのような専用のレンチで「時計回り」に回して「順反り」を調整します。(3)と(4)の場合は、少々厄介で、これを修理するとなると時間とお金がかかります。

アコギ ネック しかし、アコギのネックは「木」ですから、これは経年とともに変化するもので、その多くは「引っ張られて」いく「順反り」でしょう。それがもっと進めばネックの付け根がお辞儀をするように曲がってしまうという事(元起き)で、そうなると一度外して再セットアップという大手術が必要となります。アイロン(熱で反りを直す)という手もあるようですが、これはリバウンドが出てしまい易いということですから、元の木阿弥になってしまう場合もあるようです。表板の変形は主にブリッジの後方で起きますが、これは俗にいう「腹ボテ」で、木が張力に負けて膨れ上がってくることです。昔、友人のギターが惚れ惚れするくらいの腹ボテを起こしたのを見たことがあります。これは、ギターを保存している環境(弦の貼りっぱなし、湿度、温度等)で起こってしまうことでしょう。こうなると、正直、ギターの寿命と考えるか、大事なギターにお金をかけて再生するか、思案のしどころです。

この「弦高」の調整は、ギターが特に変形していなければ、自分でもできることですが微妙にネックの状態やブリッジの状態も絡む場合がありますから、健康診断のような感じで、弾きにくくなったと感じたら、気軽に相談できるリペアショップとお付き合いしておくと、何かと安心です。これは「修理」ではなく、「調整」ですから、数千円程度で済む場合が殆どですね。まあ、ナットやサドルを象牙に換えて、なんてやると高いですけど。ちなみにナットの交換をやると、サドルの方の調整はサービスでやってくれることもあります。ナットの交換は素人がやると、けっこう大変で、これはプロに頼みましょう。おかげさまで、アラカンオヤジは弦高の調整に目覚め、心を入れ替えてその弾きやすさに満足しちゃっています。まあ、若いころほど手が自由にグワシッ! …とは動きませんので。昔は皆、3mm以上の弦高でも平気で弾いていたのになあ…。ちなみに、弦高を測るのには金属製の専用定規でないと正確には測れませんが、一円玉の厚さが大体1.5mmですから、これを2枚重ねてフレットと弦の間に抵抗なく入るようだと3mm以上の弦高があるって目安にはなります。

ということで、このコンテンツはお役に立ったでしょうか? え…、もう他所のサイトに飛ばれているとか…。

とりあえず色々へ




■これからギターを始められる方のご参考にでもなれば。
これからギターを始める方に バナー

【商品検索】Powered by Amazon

↑「すべて表示」をクリックするとAmazon.co.jpの検索結果一覧に移動します。

■サイトポリシー ■プロフィール ■お問い合わせ
ページトップへ戻る

Design by Megapx / Template by s-hoshino.com
Copyright(C) Ureagnak All Rights Reserved.