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3コード 基本にして、ギターの本質


再度ギターを始めて、殆どビギナー状態のアラカンオヤジですが、最近ようやく、かつてほどではないにしても、指が多少は動くようになり、エリック・クラプトンのアンプラグドに収められている曲を、指が攣りそうになるのに耐えながら楽しんでいます。ホンマ、「指四の字固め」か「指コブラツイスト」状態です。その程度なのに、随分と大そうな、というか偉そうなタイトルを掲げてしまいましたが、別に大したことを言いたいわけではないのです。「だったら、書くな」と突っ込まれそうなのですが、それなりに思い入れのあることですので、気恥ずかしさを覚えつつも、書きます。「3コード」と聞いて「何のこっちゃ?」という方はギターを始めたばかりの人か、「何を今更」という方はもうある程度プレイを楽しめている人でしょう。まあ、この「3コード」、ギターを始めるにあたっての基本中の基本ということなのですが、ここにギターという楽器の、まさに本質を感じる今日この頃です。

この「3コード」を超簡単テキトーに説明すると、音階の「ドレミ~」にあたる記号をアルファベットで表すと「CDE~」となりますが、要はCがドになる訳です。で、これをその曲のキーとすれば、そこから使える音が決まってきます。まあ、ジャズなんかでは「すべてのキーに対してすべての音が使える」としているみたいですが、それは「経過音」という「入れなくてもいいけど、サッと通り過ぎざまに入れておく音」も含んでの話で、キーを無視するといわゆる「不協和音」ってなことになって、それを好む人もいないこともないでしょうが、随分と落ち着かない音の塊になります。って、理屈っぽくなると自分でも訳が分からなくなりますので、ここで言いたいのは「理論」ではありません。ギターという楽器の特徴というか、その音が「心地良く」耳に聞こえてくるというベースにこの「3コード」があると感じているのです。事実、そうなのですが、理論については興味のある人はディープにやってみてください。それなりに面白いですよ。私はテキトーにしかやっていませんけど。

Am Em Dm いわゆる「日本のフォークソング」や「ブルース」は殆どがこの「3コード(大雑把に言えば、キーとその4度、5度上のコード)」で作られ、古き良き日本のフォークソングで一番多いのは「Am→Dm→Em」の組み合わせではないでしょうか(ちょっと暗い感じ)。故に、多くの曲が似たような雰囲気に聞こえます。「ブルース」ですと「E→A→B7」(メジャーコードの場合は何も付かない。マイナーと同じmなんで)ではないでしょうか。個人的な好みが少々入っていますが。いわゆる、「ブルースの王道、Eコードブルース」です。ライトニング・ホプキンスのギターが奏でる、開放弦の響きが堪らなくカッコいい。と、話がズれそうなので、軌道修正しますと、自分自身、ギターを弾く前の準備運動にこの「3コード」の循環をアルペジオやスリーフィンガーでテキトーに弾いて指をほぐしますが、最近、つくづくその響きこそがギター(アコースティック)の本質であるような気持になってきます。時には「Am→Dm→Em」をアルペジオで延々と弾いて楽しんでいることがあります。コードをキチンと押さえ、弦を確実にピッキングして、一つ一つの音をしっかりと出してその音の響きを楽しむ…。基本の練習、準備運動ではあるのですが、これがもしかしたら一番楽しいギタープレイかもしれない、なんて思ったりもします。

話が逸れるかもしれませんが、ギターのチューニングに関してこの編の「古式ゆかしく『音叉』でチューニング」に書きましたが、5フレットの音と次の弦の開放弦の音を合わせていく中で、2弦だけは3弦4フレットの音と開放弦の音とを合わせます。「何故、ここだけ違うんだろう」と思ったことのある方は多いと思いますが、ここにギターの特徴があるのです。ギターのレギュラーチューニングは「EADGBE」ですが、これが2弦を3弦の5フレットに合わせると「EADGCF」になります。別にこれでもおかしくはないですし、そもそもギターのチューニングにはオープンコードという変則(?)なチューニングがあります。ブルースで特にスライドギターを楽しんでいる方にはお馴染みですよね。で、レギュラーチューニングが「EADGBE」である理由を超テキトーに言えば、「セーハ(バレー)」による転調が簡単」「カポタストでの転調が簡単」ということです(かな?)。「EADGCF」になるとコードフォームが少々ややこしくなります。スライドギターでオープンコードにするのも、横一本棒のボトルネックでコード音を出すため(簡単)ですから。ピアノの「白鍵」を弾けば「長調」になるのと同じかな(違うか…)。

それ以上の理論的なことは興味の度合いで色々と勉強してください。アラカンオヤジも昔は色々やりましたが、もう殆ど忘れました(イオニアとかドーリアとか訳の分からんスケールやったりして…)。面白いかどうかは人それぞれです。で、「Am→Dm→Em」の話に戻しますが、これをどのように進行させてもいいのですが、「それっぽく(曲風に)」やるなら「Am→E(A)m→Am→Am→Em→Em→Am→Am→Dm→Em→Am→Am」でしょうか。要はブルース進行です。適当に「7th」の音を入れたりして変化を付けるとそれなりに面白くなります。もっと凝って「次のコードに移るための経過音」を入れるとカッコいいし、コードに合ったスケールでカウンターメロディーを入れてみると…。って、また話がズれて行きますので軌道修正。そうしたことはいずれのこととして、本当にピュアな「3コード」を黙々と弾いているのがけっこう楽しいのです。当然、ビギナーの時はそこから始めるわけですけど、それが改めてしっくりと来るのです。指が攣るのを堪えながらの少々忙しい曲も良いのですが、淡々と弾く「3コード」もギターの心地よい響きが部屋を満たしてくれます。そうして過ごす時間はなかなか楽しいものと改めて感じる次第です。

ニューヨーカー それはおそらく、複雑なプレイで奏でる音も、シンプルにアルペジオで奏でる音も当然そのギターの音としては同じで、一音一音をしっかりと弾いて奏でていくと、そのギターの本来的な音がよりハッキリと聞こえてくるからではないでしょうか。トリッキーな曲をカッコよく決めるのもいいのですが、自分の耳を自分のお気に入りのギターの音で楽しませるためには、淡々と急がず、ゆったりとした音を正確に刻んでいくのも良いものである、なんて、歳を取ったから初めて感じられるのかもしれません(脂が抜けたか…)。若い頃は脂っこいというか、忙しい曲をコピーしては悦に入っていましたが、弾いていたのは殆どがエレキ。アンプを切ってエフェクターを外すと、ただのベンベンな音で、「木の音」は聞こえてきません。アコギの「材」が持っている本来の音をゆったりと楽しむのもなかなかに贅沢な楽しみ方かもしれません。お勧めですよ。腱鞘炎気味の指にも優しいし。

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