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弦がよく切れる場合 ここをチェック


アコギ 弦 新しい弦をチューニングしている時に切れることはまずない(切れたら頭に来ますね)と思いますけど、ギターで遊び終えて弦を緩め、再び遊ぼうとチューニングしている時に弦が切れてしまう場合があります。もうそろそろヘタッてきた頃なら、「ちょうど張替えの時期か」なんて思えますけど、数回目くらいでまだ弦の音が耳に心地よい頃にプチンなんていくと、ビックリに加えて少しだけ気持ちが落ち込みます。「もったいない…」ですね。まだまだ頑張ってほしいのに。私は本サイトの「ギターのある生活」の「その23」で、何度かギターの弦をチューニング時に切ってしまい、気が小さい性格故に「突然、チューニング恐怖症」になってしまいました。今は克服していますけど…。まあ、弦なんてのは切れる時には切れます。ライブでプレーヤーがノリノリになっちゃってガンガンギターをストロークしている最中に弦が切れている、なんてのは珍しくもありません。大抵、1弦が切れていますね。

しかし、そういう切れ方なら気分がハイテンションの時ですからどうでもいいのでしょうけど、日頃のチューニングの時にプチンといくと、ちょっと…、ですね。昔は楽器店に行くとバラで各弦を売っていましたけど、今はあまり売ってないみたいな…。ダダリオは売っていると思いますけど、マーチンはどうだったかな…。まあ、とはいえ、ダダリオの弦が切れてマーチンの弦をバラ弦で入れる、ってな酔狂なことはしませんよね。弦が寿命を迎えて切れるのなら自然なことで、全て取っ換えればいいのです。が、まだ数回しか使っていない弦が切れると当然ながら、楽しくはありません。

アコギ ナット しかし、これで「100%大丈夫!」とは言い切れませんけど、弦が切れる時のチェックポイントはそれほど複雑ではありません。いくつかに絞り込めます。私も一応チェックしてみて、最近は弦を切ることがありません。弦が切れる一番の原因(私の場合かな…)は、まず、ナットにありました。チューニングの時によく切れる弦、3弦じゃないですか。「ギターのある生活」の中でも書きましたが、3弦はラウンド弦ですけど、中はスチールの芯が入っていて、これが2弦なんかよりも細い。つまり、テンションに対して意外と弱いのです。でもそれが原因ではなく、ナットを上から見てください。4弦と3弦のペグ(糸巻)が一番奥にあるのと、4弦と3弦はナットの真ん中に並んでいるので、弦に角度が付いています。このヘッド上の部分がブチッといく時は、大抵、ナットに両弦が引っかかっていたりした時です。つまり、スムーズに動いていなかった時。指板上の弦ではなくナットから先の弦を引っ張ってしまいますから、速攻でプチンと来たりします。4弦はさすがに丈夫なので切れることは無いですけど。

3弦を巻き上げているのに音が上がってこない時はこいつを疑ってください。とりあえずは、ヘッドの上の3弦を少し押して「引っかかり」を取ることで対処できます。根本的な対策として、あまりに引っかかるようだとナットの溝自体が割れたり妙な削れ方をしている場合がありますから、下手に素人対応しないで少々懐が痛いですけど、ナットをリペアショップで作り直してもらってください。1万円前後くらいかな。で、ナットの溝に問題が無いとして、そのメンテナンスとしてはポピュラーですけど、ナットの溝を鉛筆(4Bがベスト)でなぞってください。鉛筆の粉はカーボンなので、要は弦を滑りやすくしてくれます。余談ですがシャープペンの芯だと、強度を増すために樹脂が入っているようですので、効果がイマイチです。今はオイルを使って滑りを良くする製品もあるようですけど、好みの問題もありますが鉛筆で十分だと思います。

アコギ ペグ で、次がペグです。かなり稀ですが、仕上げの悪い粗悪なペグだと弦を通す穴の周りにバリ(金属のはみ出し部分)が残っていて、それが弦を削って弱らせ、切ってしまう事もあるようです。そんな場合はペグを信用できるブランドのものに交換しましょう。一番多いのは「弦の巻き過ぎ」と「弦の巻き回数不足」「巻いた弦の重なり合い」です。弦の巻き方は本編の「とりあえず、ギターの弦の巻き方」をご参考ください。で、このやり方じゃないとダメ、ってな事は無いのですけど、前述の「巻き過ぎ」は弦が重なって緩める度合いによっては弦を不規則に曲げてしまい、金属疲労で弦の一か所を弱くしてしまう場合があります。「巻いた弦の重なり合い」ですね。ただこれは「巻き過ぎ」だけで起きるのではなく、テキトーに巻いていると起きてしまいます。巻き上がった弦がペグの芯に均等に、キレイに巻き上がっているかどうかを最終的には必ず確認してください。「巻き回数不足」は言ってみれば「ペグにきちんと弦が固定されているか」という事です。ほんの少しずつでも弦が動く(緩む)ような状態であれば、チューニングが狂いやすく、頻繁にペグを操作することになりますから、切れやすくなります。

アコギ サドル ナットにも問題がない、ペグにはキレイに弦が巻きつけられている。しかし、切れてしまった。という場合、これもかなり稀なケースですが、ブリッジの上で弦を支えているサドルに傷があって、それが弦を痛めている場合もあります。単純なザラツキなら、目の細かい紙ヤスリか、カッターの刃を使って取れますが、これもナット同様、それほど高価でもありませんし、自分でやれば安上がりですのでサドルを交換してみてください。そのままポンと交換できるものは少ないのですが、一応のサイズは調べて、あとは自分の好みで削っていけば、弦高の調整もできます。ヤスリで削るのに少々根気が必要ですけど。ついでに素材にこだわってみると、ギターの音がけっこう良くなったりもします。後は、弦を巻き上げる時、あまり急がず、ゆっくりとペグを回すことですかね。

ハイ、以上でだいたい問題は解決すると思うのですけど、意外な盲点がもう一つあります。滅多にないことですけど、「弦の品質のバラツキ」です。マーチンやダダリオ、エリクサーなどでは殆どないかと思うのですけど、プロダクツ(製造物)に絶対はありません。しかも、色々な工場で作っている場合もありますので。たまに「錆びていた」「傷が入っていた」なんてことがあり得るようです。まあ、そこまで疑っていたらギターやめるしかなくなるので、これは、そんな場合もありますよ、位の事です。いずれにしましても、弦が無ければどれほど高価なギターでもただの飾り物です。自分の気に入った弦とルーティンとしての弦メンテナンスでギターの音色を楽しみましょう。

【追記】
ところで、ごく稀にですけど、弦を緩めている時に弦がプチンて切れた事、ありませんか。私、三度ほど経験しています。三度とも、ペグの部分で切れています。最初は「なんで?」ってビックリするよりも、あまりに不合理な出来事に「この弦、不良品か」なんて事で納得しようとしました。弦が切れるのは巻いている時の筈です(と思っていました)。それが、テンションを緩めている最中にプッツンて…。その時に切れたのは1弦でした。

で次はなんと太い方の5弦です。さすがに目が点。巻いている時に切れた経験のない5弦が、緩めている時に切れるなんて。三度目は2弦です。とにかく合理的に理解できるのは「弦にも品質のバラツキがある」という事だけです。しかし、とは言っても「なんで?」っていう気持ちは消えません。で、WEBに同じような経験の方の話が書いてあるのを目にしました。その方の考えとしては、「金属疲労」ではないかと。つまり、弦を張る時はもちろん、緩める時にも弦は巻きつけられたペグの芯から「巻き付け状態→直線状態」に変化します。この瞬間に「金属疲労」による破断が起きるのではないか。合理的な答えではあると思います。しかし、張力が減少する中でそれまで無事だったものがいきなり破断するだろうか、という「?」は消え切りません。しかし、それが起こり得ることは事実。

私は、金属疲労的なものに加えて、弦とペグの芯との「固着」もあり得るのではないかと思っています。芯ではなくとも、触れ合っている(巻かれている)弦同士の。固着まで行かなくとも、錆とか手垢とかの何らかの「引っかかり」があって、それが戻している弦を反対側に引っ張る形になってプッツンとなってしまうのでは。太い5弦が切れた時に貼っていたのはメーカー名は伏せますが、有名なブランドの「ロングライフ」タイプの弦です。コーティングしてある、あのヌメッとした感触が好きになれず、今はもう使っていませんけど、もしかしたら、そのコーティング剤が少々固着したのでは…、って気がしているのです。

まあ、だからどうしたってこともありませんし、弦は切れる時は切れてしまう訳で…。しかし原因を予測できれば予防策も取れるということです。ギターを弾き終えてレモンオイルなんかでギターについた汗や手垢を落とす時、軽く、弦を巻いてある辺りも拭いておけば良いのではないでしょうか。弦を切った端がありますから、引っ掛かってやりにくいかもしれませんけど、軽く。あまり役に立つ「追記」ではないと思いますけど、とにかく弦が切れるのは、ビックリもしますし、お財布にも影響しますので。

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