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ギターの音の良さって何…?


00モデル ギター いきなりマンマのタイトルですが、フーテンの寅さんじゃありませんけど「それを言っちゃあ、お終めぇよ」ってな感じです。しかし、ギターを楽しむ上でこれは個人的な問題として、一度は考えてみるべきことではないかと思うのです。この問題に対するトドのつまりの答えは「個人の好み」でしょう。ですから、余計、教条的に「これだからこう」と決められない訳でして。まあ、私は学者でもプロのプレーヤーでも、本格的なギターコレクターでもなく、たまにギターをつま弾いて楽しんでいる、おそらくもっとも最多数であるパターンの、ギター好きのひとりです。生意気にこんなサイトを立ち上げてはいますが、これは興が乗っただけで、単なるノリです。ですから、ここでこの問題を仮にテキトーではあろうと、考えてみたいなぁ、と思っています。多少の独りよがりはご容赦を。

00モデル ギター 表板 そもそも、それを何で今更のように考え始めたのかと言うと、「うちのギターたち」の中でご紹介した「(謎の)00モデル」ですが、その素性がよく分からないギターなのですけど、これがもうその音で一番私を驚かせてくれたギターです。持った感じはとても軽い、サテン仕上げのどちらかと言えば何の変哲もない、高級感などとは無縁のギターです。フロントはシトカスプルースというより、横方向(杢目に直角)に入っている杢がうねるようなイタリアンアルパインスプルースに近い感じです。これが上00モデル ギター サイド&バック品な飴色に焼けてくれています。サイド&バックはマホガニーですが、これがキンキンに乾いて軽いこと軽いこと。合板か単板かは分かりません。これが、00モデルではありますが、ギブソンのLGをもう少し渋く枯れさせたような音を、「どこから出ているのか?」と思わせるほど、気持ちよく響かせてくれます。

イタリアンアルパインスプルースは上質な木です。見た目がそう見えるのですが断定はできません。なんせこのギター、私が持っているギターで一番安く手に入れることができたものですから。正直、見た目からは、とても高級なモデルという感じはしません。しかしながら、サイド&バックのマホガニーは目が詰まっているというか、端正でスクエアなシルエットを見せてくれています。サイド&バックがマホガニーのギターはミニギターを含めて3本ほど持っていますが、それまでは「トップは単板のスプルースにサイド&バックはローズウッド」がギターの黄金律であると信じていたのですけど、マホガニーの持つ中音域の艶のある甘やかな音に、その「思い込み(?)」も今では怪しくなっています。まあ、あくまでも「好み」の問題ですから、「それはそれ、これはこれ」でいいのでしょうけど。

ギブソン アコギ何がここで言いたいのかと言えば、この00モデルのギターは素性が分からないところが多いのですが、確かに私にとっては「良い音のギター」なのです。で、一般にはマーチンやギブソンなどのお高いギターが高級で「良い音」となるのでしょうが、「そうなのか?」という素朴な疑問があるということです。ギブソンも持っていますし、マーチンの音はブルースを主に楽しむようになって、その煌びやかな音が追いかけてくるような響き、ってのが、昔はちょっと嗜好に合わずに、いわゆるこのタイプのギターはあまり引かなくなりました(今は色々弾いて楽しんでいます)。マーチンの音は人が弾いているのを何度も聞いていますから知っています。私のギブソンはフルコアなので、いわゆるギブソンサウンドというのとはちょっと毛並みの違う(おとなし目な)音なのですが、ストロークではその「音の弾丸」のような味は出してくれています。まあ、これも人のギターでギブソンの音の魅力は知っているつもりです。

ギターの「音」にとってその素材の良し悪しが最も大切であることはまず疑いようがないと思いますけど、まあ、ここでその木の素材について能書きを垂れるつもりはありません。その素材である木(樹脂系も含め)によって音のテイストが変わるのは事実ですし、また、それを組み付ける職人の仕事、技術によって「音」は作られていきます。トップ、サイド&バック材の削り方、ブレイシングも然り、そしてその取り付け、成型、使う塗装の種類等々、どれ一つをとっても「音作り」が変わってきます。いや、変わるはずですから、腕の良い職人の名が人口に膾炙するのです。また、その音をユーザーが受け入れ、そして、その演奏の中でも「音」というのは作られるものだと思います。このように、「音」に関する要素は掛け合わせればキリがないほどに存在します。その中で、「このギターの音が良い」とはとても断定できるものではないでしょう。まあ、「このギターはひどい」というのは簡単に断定できると思いますが。

アコギ 素材 つまり、「ギターの音」に関しては、最終的に「弾く者」、つまりユーザーが決める、というか「感じる」もので、高価なギターというのは「そのポテンシャリティが高い」というところに価値があるのだと思います。ということは、一定のクォリティを持っているギターであれば、ユーザー次第で如何様にもそのプレイする「音」、つまり、「使用価値」が決まるということです。もっとも、ギターには「工芸品」としての側面も確かにあります(私もそれを楽しむ一人)ので、一概に「音」だけでそのギターの価値を決められるものではないと思いますが、本価値ということでいえばそれが「音」であることは否定できません。

ここまで何やら「禅問答」のようなことを文字にしながら考えてみましたけど、結論的な事をまとめないと、記事としては空中分解です。あくまでも私の考えですけど、あらゆる音楽シーンで「万能のギター」というものは存在しない、と思った方がいいですね。自分が嗜好する音楽に最適なギターを見つけるためにはある程度の試行錯誤が必要であるとはしても、それほどに「苦節ン十年」なんて必要はないでしょう。既に実績として音楽的な方向性がギター作りには現れていますから。初心者の方であれば、信用できるキャリアを持った友人がいれば大丈夫でしょう。ギターの価格という観点から考えると、それは他の物品と同じように、メーカーの定めた「販売希望価格」ですから(今はオープン価格が原則)、店頭で100万円のギターより10万円のギターの方があるユーザーにとっては「自分が好ましい、欲しい」と思う音である場合は多々あるでしょう。つまり、コレクション的なギターとは一線を引いて(ヒストリカルなモデルやシグニチャーモデル等)、まず素材的に間違いないところでは店頭価格で10万円前後、ビギナーであれば5万円~3万円前後でクォリティ的には問題ないでしょう。1,000万円のギターには「所有価値」はどの程度かあっても、その値段に見合った「音」が出るとは考えにくい。

まあ、あのバイオリンの名器「ストラディバリウス」の目隠し演奏実験(評価が最下位だったとか…)とやらの記事がありましたが、億もする楽器ですけど、その音の良さはブリッジにあるとか、木材に含まれる当時の防腐剤にあるとか、昔の木の良さとかとかとか、まあ色々ありますけど、私的な結論はシンプル。「音」に値段は付かない、ということです。ギターの世界で「ハカランダ」がもてはやされていますけど、私は「分からんだ…」、です。あまりに個体の差が大きいメーカーもありますし。ギターに限らず、楽器の音は自然と人との合作です。その人の中には「作る人」と「プレイする人」が含まれています。最も重要なのは「プレイする人」でしょう。ここで「ギターの音」はいくらでも変わります。名機、名工は「必要条件」にはなっても、「十分条件」にはなりません。ハイ…。再ビギナーのヘタクソオヤジが言っているのですから間違いありません。

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